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2013年11月10日日曜日

神経回路網の数理



 甘利さんが1978年(脂の乗った40代)に書いた少し古典(?)。内容は統計神経力学、神経場理論、学習理論の3本柱の数理モデルとその考察。

 甘利さんはやっぱり頭がいいんだと、再認識させられる。僕でも分かるほどシンプルなモデルなのに、おーおーなるほどそうかも気付かされる。オイラーの公式が美しいと言ってる数学者達の気持ちが少しわかる気がする。上手く表現できてないけど、とにかく頭いい。

 実験でも理論でもそうだけど、いい研究というのは、本質的なもの数個だけを残して他はギリギリまで削ぎ落としてシンプルな系になっている。多分そこまでしないと人間の頭では理解できないのだろう。

 ちなみに、利根川さんは系(海馬、fear conditioning、免疫はよく知らない)もシンプルだけど、それ以上に問題設定とコントロールの置き方が秀逸だと思っている。

 問題設定(仮説)、実験系、コントロール、にどこまで鋭利に考えられるか、削ぎ落とせるかが勝負な気がする最近。言うは易し行うは難し、だな。

2012年5月27日日曜日

グラフ理論入門



文字通りグラフ理論の入門書。
薄くて、文字が大きいので読みやすい。

読んだのは1,2章の基本的なところと、7章の有向グラフだけ。
あと、ちょこちょこつまみ読み。

神経ネットワークというのを考えるときに必要になるだろうと思って読んだが、こういう抽象世界はやはり苦手らしい。
読んだところを見ても、全然思い出せない…orz

8章のネットワークフローなんかは実用性が高そうだな。
素人でもインターネットとか物流とか応用はいくらでも思いつく。
(他の理論も応用性あるんだろうけど)

2012年5月22日火曜日

本:道具としてのベイズ統計



まだまだ本シリーズ

たまに聞くベイズ理論(ベイズ統計、ベイジアンネットワーク)についての本。
初学者向けで、具体例を出し、できるだけわかりやすく理解できるように書かれている。

厳密な証明など難しい部分は付録に押し込められていて誤解を招きやすいかもしれないが、
僕はとにかく物事を理解するときは厳密さよりもイメージ最優先なので問題なし。

量的にも1-2日で読めるくらいなので、とりあえず何となく理解した気になれる本。

2012年5月15日火曜日

本:ニューロンの生物物理



読み溜めていた本シリーズ。
これは電気生理をやっている人なら多くの人が持っているであろうよく見る本。
そして対して読んでもいないのにボロボロに見える本(表紙が黒いから傷が目立つ?!)。
しっかり読むと結構面白い。
細胞膜や樹状突起や活動電位の電気的?数理的?な記述とか、チャネルの種類とかmodulation系の種類とか、それぞれやや詳しく書いてある感じ。

電気生理の話を聞いていつも思うのは、よく一本の曲線からこれだけ色んなことを導き出せるなということ。
もちろん、薬理とか刺激条件とかは変えるけど出てくる結果はいつも電位(又は電流)の時系列の曲線。
ここから、前シナプスの開口確率とか、チャネル分子のキネティクスとか、学習のメカニズムとか導き出してきたのかと思うと毎度感心してしまう。

この本にあるNeuronとGenesisを試そうとダウンロードはしたものの未だ使用せず(Genesisに関してはインストールすらしてない)
まだこれといったネタは無いからいいんだけど。
早くパッチ始めたいなぁ。

2012年5月14日月曜日

本:複雑系入門



理論の方も少しかじっておこうと思い買ったもの。
基本的に数式を使わずに図を使って説明しているので、直観的に分かりやすい。

個人的に興味があるのは、4章フラクタル→5章自己組織的臨界状態、6章カオス→7章カオスの縁→14章カオス結合系でしょうか(神経細胞の集団活動を記述するときに話題になる??)。
自己臨界は単一神経細胞でも、集団でもあるだろうといまのところ言われているらしいし(例えばUp-stateとDown-state)、カオスの縁やアトラクターなんかは学習や注意何かと関連があるかもしれないし。
またどこを掘り下げるかっていうのは、ちゃんと実験のデータを出せるようになってからかな。

脳とは直接関係ないが、Part3, 4は全体的に面白い。
(簡単なルールの組み合わせがどのように複雑な現象を引き起こすのかという点が見える気がする。気がするだけだけど)